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4、甲状腺の病気|甲状腺の病気について甲状腺の病気には大きく分けて、甲状腺の機能が以上に高まってしまう「甲状腺機能亢進症」。逆に甲状腺の機能が低下してしまう「甲状腺機能低下症」に大別することができます。甲状腺疾患にかかると、だるさ、易労感、体重の急激な変動、心拍数の変化、脱力感、無力感等が現れるため、心疾患や更年期障害、うつ病や癌などの心配をされる方が多くいらっしゃいます。 甲状腺の病気には甲状腺炎や甲状腺腫や癌などもあり、これらの病気においても同じような症状を示すことがありますので、気になるような症状が出てきた際は、病院を訪れ検査をするようにしましょう。 以下に甲状腺機能亢進症をはじめとした疾患をまとめましたので、どうぞ参考になさってください。 |
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①甲状腺機能亢進症甲状腺機能亢進症は甲状腺内組織の活動が異常に活発になることにより、トリヨードサイロニン又はサイロキシン、或いは両方の甲状腺ホルモンの分泌量(活性)が過剰になる疾患です。甲状腺ホルモンは細胞レベルで非常に重要な役割を持つなホルモンで、影響は体のほぼ全組織に及びます。甲状腺機能亢進症の原因疾患として、バセドウ病を上げることができます。バセドウ病は自己免疫疾患の一つで、結果として甲状腺が肥大し甲状腺ホルモンの分泌が過剰となります。そのほかにも、機能性甲状腺腺腫、下垂体腺腫腺等などが甲状腺機能亢進症の原因としてあげられます。バセドウ病バセドウ病は、甲状腺の機能が亢進し、過剰に甲状腺ホルモンを作り甲状腺機能亢進症を引き起こす病気です。その甲状腺の機能異常には、前述したとおり免疫が関係しており、バセドウ病の場合は、甲状腺を異常に刺激する抗体が体のどこかで作られてしまいます。現在の医療をもってしても、アレルギーをはじめとした自己免疫疾患により、なぜ自分の体を攻撃する抗体が作られてしまうのかは、いまだ不明のままです。この抗体が、甲状腺刺激ホルモンの代わりに甲状腺を刺激し、どんどん甲状腺ホルモンを作らせてしまうのです。また、バセドウ病の患者の15%くらいは親・兄弟も同じ病気にかかっており、このことから遺伝的な素質もある程度関係していると言えます。 バセドウ病の根本的に治療は、自己免疫疾患であることから難しいこともありまが、バセドウ病特有の症状は、血液中の過剰な甲状腺ホルモンによるものですので、血液中の甲状腺ホルモンの量を正常にコントロールができれば、健康な人とまったく変わらない生活が可能です。 甲状腺クリーゼ甲状腺クリーゼとは、基礎疾患として甲状腺ホルモンが過剰になる甲状腺機能亢進症がありながら、治療されていない、病気のコントロールがあまりよくない時などに体に強いストレスがかかると、突然起こる難病です。甲状腺機能亢進症の治療が突然中止された時にも起こります。甲状腺クリーゼは、甲状腺のコントロール不良な状態で外傷や手術を受けたり、妊娠・分娩などが原因として発症することもあります。 症状は38℃以上の発熱、けいれん、意識障害などの神経障害、1分間に脈拍が130回以上になる頻脈、不整脈、心不全などの症状が出現します。治療が遅れると死に至る重症の状態です。 機能性甲状腺腺腫機能性甲状腺腺腫(プランマー病)とは、甲状腺にできた腫瘍やしこり(結節)が、甲状腺ホルモンを過剰に分泌し、その結果、脳下垂体からの甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が抑制されます(ネガティブ・フィードバック)。甲状腺ホルモンの分泌において統制がとれなくなり、甲状腺の正常組織の機能が失われてしまう疾患です。ネガティブ・フィードバック=血中濃度が上昇すると、対象ホルモンの分泌抑制がかかることを言います。逆に血中濃度が低下、対象ホルモンの分泌が促進されることをポジティブ・フィードバックと言います。 下垂体腺腫下垂体腺腫には、機能性甲状腺腺腫(プランマー病)同様に、ホルモン産生型とホルモン非産生型に分けられます。問題となるのは前者のタイプで下垂体からは様々なホルモンが分泌されているため、あらゆる影響が全身に現れます。下垂体からは甲状腺刺激ホルモン(TSH)が含まれるため、その影響により甲状腺ホルモンが産生過剰となり甲状腺機能亢進症を引き起こします。②甲状腺機能低下症甲状腺ホルモンの分泌量(活性)が不十分となる疾患です。代謝内分泌疾患の一つで、先天性、或いは幼少時発症のものは発達上の障害が大きな問題となるため特にクレチン症といいます。種類は、甲状腺自体が損われて起こる原発性機能低下症と、甲状腺をコントロールしている甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が低下するために起こる続発性機能低下症、極めてまれな甲状腺ホルモン不応症に分けることができます。 原発性機能低下症の原因としては、甲状腺の術後、アイソトープ治療後、甲状腺ホルモン合成障害などがありますが、圧倒的に橋本病によるものがほとんどです。ただし、甲状腺は予備能力が非常に高い臓器で正常な細胞が10分の1でも残っていればホルモンの分泌は低下しません。橋本病でも多くの場合は甲状腺腫があるだけで、甲状腺機能低下症の症状は出ません。 クレチン症クレチン症は先天性甲状腺機能低下症の通称で、甲状腺ホルモンの先天的な欠乏によって起こる疾患をいいます。甲状腺ホルモンは体内の代謝調節を行う重要なホルモンで、生後数年以内の成長発達に重大な役割を果たし、不足すると成長発育・知能発達に障害をもたらします。そのため、クレチン症においては、早期発見早期治療を行うことが重要となります。発見頻度は、欧米主要国では3,500人から4,500人に1人と報告されています。日本では約4,000人に1人と推計されていますが、病型が確定した「真」のクレチン症の頻度はまだ明らかではありません。 橋本病橋本病は、九州大学の外科医であった橋本策博士が1912年(大正元年)に、世界で初めてこの病気に関する論文をドイツの医学雑誌に発表したために、博士の名前にちなんでつけられた病名です。橋本病は「慢性甲状腺炎」ともいいますが、この名はこの病気の成り立ちに由来するものであり、甲状腺に慢性の炎症が起きている病気という意味で、このように呼ばれることもあります。甲状腺の病気は、女性の方がかかりやすいものと言われていますが、橋本病は甲状腺の病気のなかでもとくに女性に多く、男女比は約1対20~30近くにもなります。また年齢では20歳代後半以降、とくに30、40歳代が多く、幼児や学童は大変まれです。 橋本病は、甲状腺に炎症が起きている病気ですが、「自己免疫」の異常が原因で起きる炎症です。自己免疫で起こる病気はいくつかありますが、何がきっかけでこのようなことが起こるのか、いまだにはっきりしていません。橋本病はある種のリンパ球が甲状腺組織を攻撃して起こるともいわれています。 ③甲状腺炎何らかの原因により甲状腺が壊れ、蓄えられていた甲状腺ホルモンが血液中にもれ出し、一過性の甲状腺機能亢進症を引き起こす病気です。無痛性甲状腺炎何らかの原因により甲状腺が壊れ、蓄えられていた甲状腺ホルモンが血液中にもれ出し、一過性の甲状腺機能亢進症を引き起こす病気です。亜急性甲状腺炎と違い、甲状腺に痛みがないため無痛性甲状腺炎と呼びます。亜急性甲状腺炎何らかの原因により甲状腺が壊れ、蓄えられていた甲状腺ホルモンが血液中にもれ出し、一過性の甲状腺機能亢進症を引き起こす病気です。ウイルスが原因ではないかとも割れています。2~5か月で治癒し慢性化することはありません。一般的に、後遺症はありませんが、まれに甲状腺機能低下症になることがあります。 慢性甲状腺炎(橋本病)バセドウ病と同じく自己免疫疾患の一つです。橋本病では攻撃して破壊してしまうため、破壊された甲状腺は働きが悪くなり、甲状腺ホルモンの絶対量が低下し甲状腺機能低下症を引き起こします。橋本病の別名を慢性甲状腺炎と呼びます。 急性化膿性甲状腺炎下咽頭からの細菌侵入により甲状腺周囲に感染が起こり発症する、細菌感染症です。比較的まれな疾患です。④甲状腺腫瘍甲状腺腫瘍には「良性の腫瘍」と「がん」があります。良性腫瘍のほとんどは濾胞腺腫です。甲状腺がんには乳頭がん、濾胞がん、未分化がん、髄様がんがあり、そのほかに悪性リンパ腫が甲状腺にできることがあります。甲状腺腺腫甲状腺腺腫とは、甲状腺にしこりができているという状態をいい、厳密には疾患名ではありません。甲状腺がん乳頭癌、濾胞癌、未分化癌、髄様癌、悪性リンパ腫があります。甲状腺がんの中では、圧倒的に乳頭癌が多く、約80%を占めます。 |
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